よしだ医院が開業して約30年になります。
2010年報告では、その間258人の患者さんに、262病巣のガンを発見しました。
1人で2カ所のガン、例えば胃ガンと大腸ガンが発見された方もおられます。幸い症状の出る前だったので治療することができ、今でもお元気です。
早期発見、早期治療のために、ガン検診をしましょう。
よしだ医院の検診データをもとに、ガンについての疑問にお答えします。
がん検診について Q&A
平均年齢は62.35歳(男性62.25歳、女性62.50歳)。
5歳間隔で見ると45〜49歳で15人と多くなりはじめ、65〜69歳が40人と、最も多くなり、70歳代へとガン年齢はすすんでいきます。
24歳男性、胃ガンでした。
会社の検診で胃のレントゲン検査を受けてチェックされ、当医院の内視鏡検査でガンが発見されました。
10年以上経ちますが、早期発見が功を奏し今はお元気です。
男性が156人、女性106人。
男性の方のほうが、ガン死も多いようです。
胃ガンの場合、みぞおちの痛み、胃が不快、胃が気になるなどの症状を訴えて外来受診された方が56人。検診で指摘を受けて受診した方が40
人。多の医院から紹介を受けてこられた方が14人。不明が6人です。
症状が出てからの外来受診者の中には末期ガンの方が多く、早期の胃ガンは59人です。
大腸ガンの多くは血便、下血で検査をして発見されます。
検診で便に血液が混じっていると指摘を受け、ガンが発見される人も多いです。家人が便器に血液が付着していたので気づいて検査、発見につながった例もあります。
胃ガン116人。大腸ガン81人(直腸ガン18人。結腸ガン63人)。食道ガン10人。他には胆嚢ガン、膵臓ガン、腎臓ガンなど
当医院では、肺ガンは8名しか発見していません。男性が6名、女性が2名で、やはりタバコを吸う方です。
肺ガンに関しては、疑いがあるという段階で、より詳しい検査のために地域の肺を専門にしている診療所、または病院に紹介しているため、当医院での発見数は少なくなっていますが、死亡率の高い肺ガンではなく、胃ガンの発見率が高いということは、当医院の内視鏡検査が、胃ガン発見のための大切なきっかけになっているという証明でもあります。
胃ガン発症当初は胃粘膜の表面に広がりながら大きくなろうとします。
この時期に発見できれば、多くは早期ガンです。
内視鏡検査は胃の内膜表面を見る検査です。胃ガン発症当初より2〜3年間は早期ガン状態が続くと言われており、内視鏡検査を毎年受けていれば早期で発見される可能性も高まります。
内視鏡検査では、ガンを疑った所を生検して顕微鏡で見ることができます。
また、胃のレントゲン検査のように被爆を気にしなくても良く、バリウムを使用しないので腸閉塞になりません。